1級ボイラー技士を受験するみなさん、こんにちは。
この記事では 「参考書なし・AIと過去問で合格!」 を合言葉に、過去問の解説を行なっています。
ここでは AI猫であるジピ太が過去問を1問ずつ解説して、難しい内容も 小学生でもイメージできる言葉でやさしく説明するので合格を目指して共に頑張りましょう!
今回扱うのは 令和6年後期の第31問〜第40問です。
早速解いていきましょう!
第31問
問題
伝熱面積の算定方法について、法令上、適切でないものは次のうちどれか。
1:水管ボイラーの伝熱面積には、ドラムの面積は算入しない。
2:貫流ボイラーの伝熱面積は、燃焼室入口から過熱器出口までの水管の燃焼ガス等に触れる面の面積で算定する。
3:立てボイラー(横管式)の横管の伝熱面積は、横管の外径側の面積で算定する。
4:鋳鉄製ボイラーの伝熱面積には、燃焼ガス等に触れるセクションのスタッドも、所定の算式で算定した面積を算入する。
5:煙管ボイラーの煙管の伝熱面積は、煙管の内径側の面積で算定する。
正解:2

過熱器「入口」までが正しいのに、問題文は「出口」までとなっているから誤りにゃ。
原理:伝熱面積は燃焼ガスに直接ふれる部分だけを計算する仕組み。
覚え方:「入口でストップ、出口まで行かない」にゃ。
第32問
問題
ボイラー(小型ボイラーを除く。)の検査及び検査証について、法令上、適切でないものは次のうちどれか。
1:落成検査は、構造検査又は使用検査に合格した後でなければ、受けることができない。
2:落成検査に合格したボイラー又は所轄労働基準監督署長が落成検査の必要がないと認めたボイラーについては、ボイラー検査証が交付される。
3:ボイラー検査証の有効期間は、原則として1年であるが、性能検査の結果により1年未満又は1年を超え2年以内の期間を定めて更新することができる。
4:使用を休止したボイラーを再び使用する場合、休止中のボイラーの管理状況が良好なときは、所轄労働基準監督署長は使用再開検査の一部を省略することができる。
5:性能検査を受ける者は、検査に立ち会わなければならない。
正解:4

休止したボイラーを再使用するときは必ず使用再開検査が必要。
省略できる規定はないにゃ。
原理:安全第一!再開時も検査は必須。
覚え方:「再開=必ず検査」で覚えるにゃ。
第33問
問題
ボイラー取扱作業主任者の職務として、法令に定められていないものは次のうちどれか。
1:急激な負荷の変動を与えないように努めること。
2:圧力、水位及び燃焼状態を監視すること。
3:排出されるばい煙の測定濃度及びボイラー取扱い中における異常の有無を記録すること。
4:通風装置の機能の保持に努めること。
5:ボイラーについて異状を認めたときは、直ちに必要な措置を講ずること。
正解:4

「通風装置の保持」は主任者の職務ではなく、機械管理側の責任にゃ。
原理:主任者は運転・監視・記録・異常対応が中心。
覚え方:「シュー(通風)は主任の仕事じゃない」にゃ。
第34問
問題
ボイラー(小型ボイラーを除く。)の附属品の管理について、法令上、適切でないものは次のうちどれか。
1:燃焼ガスに触れる給水管、吹出管及び水面測定装置の連絡管は、耐熱材料で防護しなければならない。
2:圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が凍結し、又は80℃以上の温度にならない措置を講じなければならない。
3:蒸気ボイラーの常用水位は、水高計又はこれに接近した位置に、現在水位と比較することができるように表示しなければならない。
4:圧力計の目もりには、ボイラーの最高使用圧力を示す位置に、見やすい表示をしなければならない。
5:温水ボイラーの返り管については、凍結しないように保温その他の措置を講じなければならない。
正解:3

正しくは「ガラス水面計」なのに「水高計」と書いてあるから誤りにゃ。
原理:水位確認はガラス水面計が基本。
覚え方:「水位はガラスで見る!」にゃ。
第35問
問題
ボイラー室の管理等について、法令上、適切でないものは次のうちどれか。
ただし、設置されているボイラーは、小型ボイラーではないものとする。
1:ボイラー室その他のボイラー設置場所には、関係者以外の者がみだりに立ち入ることを禁止し、かつ、その旨を見やすい箇所に掲示しなければならない。
2:ボイラー検査証並びにボイラー取扱作業主任者の資格及び氏名を、ボイラー室その他のボイラー設置場所の見やすい箇所に掲示しなければならない。
3:燃焼室、煙道等のれんがに割れが生じ、又はボイラーとれんが積みとの間にすき間が生じたときは、すみやかに補修しなければならない。
4:移動式ボイラーにあっては、ボイラー検査証をボイラーの見やすい箇所に掲示するとともに、その写しを設置者に所持させなければならない。
5:ボイラー室には、水面計のガラス管、ガスケットその他の必要な予備品及び修繕用工具類を備えておかなければならない。
正解:4

移動式ボイラーは検査証の「写し」を主任者が所持すればよく、掲示の義務はないにゃ。
原理:移動式は掲示より「携帯」が基本。
覚え方:「動くボイラー=紙を持ち歩く」にゃ。
第36問
問題
ボイラー(小型ボイラーを除く。)の変更届及び変更検査について、法令上、適切でないものは次のうちどれか。
ただし、計画届の免除認定を受けていない場合とする。
1:ボイラーの据付基礎を変更しようとする事業者は、ボイラー変更届にボイラー検査証及び変更の内容を示す書面を添えて、所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
2:ボイラーの燃焼装置を変更しようとする事業者は、ボイラー変更届を所轄労働基準監督署長に提出する必要はない。
3:ボイラーの節炭器(エコノマイザ)に変更を加えた者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたボイラーを除き、変更検査を受けなければならない。
4:所轄労働基準監督署長は、変更検査に合格したボイラーについて、そのボイラー検査証に検査期日、変更部分及び検査結果について裏書を行うものとする。
5:変更検査に合格しても、ボイラー検査証の有効期間は更新されない。
正解:2

燃焼装置を変えるときも必ず「変更届」が必要にゃ。
原理:火に関わる部分の変更は特に厳格に管理。
覚え方:「燃焼=必ず届け出」で覚えるにゃ。
第37問
問題
鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)の安全弁等について、法令上、適切でないものは次のうちどれか。
1:貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。
2:温水ボイラーに水高計又は圧力計を取り付けるときは、コック又は弁の開閉状況を容易に知ることができるようにしなければならない。
3:引火性蒸気を発生する蒸気ボイラーにあっては、安全弁を密閉式の構造とするか、又は安全弁からの排気をボイラー室外の安全な場所へ導くようにしなければならない。
4:蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならないが、伝熱面積が100m2以下の蒸気ボイラーにあっては、安全弁を1個とすることができる。
5:水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
正解:4

基準は「100㎡」ではなく「50㎡以下」の場合のみ安全弁1個でOK。
原理:大きなボイラーほど安全弁は2個必要。
覚え方:「50で1個、超えたら2個」にゃ。
第38問
問題
鋼製蒸気ボイラー(小型ボイラーを除く。)の自動給水調整装置等について、法令上、適切でないものは次のうちどれか。
1:自動給水調整装置は、ボイラーごとに設けなければならないが、最高使用圧力1MPa以下のボイラーでは、2以上のボイラーに共通のものを1個とすることができる。
2:低水位燃料遮断装置とは、ボイラーの起動時に水位が安全低水面以下である場合及び運転時に水位が安全低水面以下になった場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置をいう。
3:ボイラーの使用条件により運転を緊急停止することが適さないボイラーには、低水位燃料遮断装置に代えて、低水位警報装置を設けることができる。
4:燃料の性質又は燃焼装置の構造により、緊急遮断が不可能なボイラーには、低水位燃料遮断装置に代えて、低水位警報装置を設けることができる。
5:貫流ボイラーには、ボイラーごとに、起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。
正解:1

自動給水調整装置は必ずボイラーごとに設ける必要がある。
共通化はできないにゃ。
原理:給水は安全の要、1基に1装置が鉄則。
覚え方:「給水は一心同体、共用不可」にゃ。
第39問
問題
鋼製蒸気ボイラー(貫流ボイラー及び小型ボイラーを除く。)の水面測定装置について、法令上、適切でないものは次のうちどれか。
1:ボイラーには、ボイラー本体又は水柱管に、原則としてガラス水面計を2個以上取り付けなければならない。
2:水柱管とボイラーを結ぶ蒸気側連絡管を、水柱管及びボイラーに取り付ける口は、水面計で見ることができる最高水位より下であってはならない。
3:最高使用圧力1.6MPaを超えるボイラーの水柱管は、鋳鉄製としてはならない。
4:験水コックは、その最下位のものを安全低水面の位置に取り付けなければならない。
5:ガラス水面計でない水面測定装置として験水コックを設ける場合には、3個以上取り付けなければならないが、胴の内径が500㎜で、伝熱面積が15m2のボイラーでは、2個とすることができる。
正解:5

2個でよいのは「内径750㎜以下、伝熱面積10㎡未満」の場合のみ。
15㎡ではNG。
原理:ボイラーが大きいほど水位確認の安全装置は多く必要。
覚え方:「10㎡未満だけ特例2個」にゃ。
第40問
問題
鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)の燃焼安全装置について、法令上、適切でないものは次のうちどれか。
1:燃焼安全装置とは、異常消火又は燃焼用空気の異常な供給停止が起こったときに、自動的にこれを検出し、直ちに燃料の供給を遮断することができる装置をいう。
2:燃焼安全装置は、作動用動力源が断たれた場合に直ちに燃料の供給を遮断することができるものでなければならない。
3:燃焼安全装置は、燃焼に先立ち火炎の誤検出がある場合には、燃焼を開始させない機能を有するものでなければならない。
4:燃焼安全装置は、作動用動力源が復帰した場合に自動的に燃料供給の遮断が解除されないものでなければならない。
5:自動点火式ボイラーの燃焼安全装置は、点火しても火炎の検出ができない場合には、警報を発し、直ちに手動で燃料供給を遮断できるものでなければならない。
正解:5

火炎を検出できなければ、自動で燃料供給を遮断するのが正しい。
手動対応では遅いにゃ。
原理:火がつかない=自動遮断で爆発防止。
覚え方:「火なしは即ストップ!」で覚えるにゃ。
まとめ暗記リスト

- 第31問(伝熱面積の算定方法)
- 「入口でストップ、出口まで行かない」にゃ。
- 第32問(検査・検査証)
- 「休止ボイラー=再開するときは必ず検査」にゃ。
- 第33問(取扱作業主任者の職務)
- 「シュー(通風)は主任の仕事じゃない」にゃ。
- 第34問(附属品の管理)
- 「水位はガラスで見る!」にゃ。
- 第35問(ボイラー室の管理)
- 「動くボイラー=紙を持ち歩く」にゃ。
- 第36問(変更届・変更検査)
- 「燃焼=必ず届け出」にゃ。
- 第37問(安全弁)
- 「50㎡以下なら1個、それ以上は2個にゃ」
- 第38問(自動給水調整装置)
- 「給水は一心同体、共用不可」にゃ。
- 第39問(水面測定装置)
- 「10㎡未満だけ特例2個、15㎡はNGにゃ」
- 第40問(燃焼安全装置)
- 「火なしは即ストップ!」にゃ。
終わりに
さて、1級ボイラー技士の過去問10問にチャレンジしてみて、手応えはどうでしたか?
最初は間違ってしまうのが当たり前。
繰り返し過去問を解く勉強方法こそ合格への最短ルートです。
大切なのは「間違えた問題をそのままにせず、理解できるまで繰り返すこと」。
この積み重ねで知識が定着し、本番試験でも落ち着いて正解を導ける力がついてきます。
著者自身も繰り返す勉強法で、これまでいくつもの資格試験に合格してきました。
焦らず、一歩ずつ一緒に頑張ってい来ましょう!
次の令和6年前期1〜10問も分かりやすく解説するので、ぜひ続けて挑戦してくだいね。
※本記事の問題は過去問.comを参考に構成し、解説は独自にわかりやすくまとめています。
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